日本にピアノ・アドヴェンチャーを広めた先生とご対面


先日、アメリカで人気No.1のピアノ教材、「ピアノ・アドヴェンチャー」を日本に広めた、第一人者であり、そして、米国音楽指導者NPO団体の公認指導者(American College of Musicians=ACM)でもある、”井上悦子先生”が、ピアノ・アドベンチャーのお仕事の関係で、大阪から上京されました。

井上悦子先生についてURL: http://shop.kawai.jp/umeda/event/2016/lecture20160720_inoue.html

井上先生が、私が前回書いたブログを読んで下さったとのことで、興味を持ってくださいました。

井上先生、個性的な「Handmade Soap」の、お土産まで頂き、恐縮であります。
記念にパチリ✨

井上悦子先生は、ピアノ・アドヴェンチャーの素晴らしさを、一人でも多くの、日本のピアノの先生や学習者に伝えたいと言う思いで、セミナーなどで各地を飛び回ています。

今回のトピックは、ピアノ・アドヴェンチャーの魅力や、効果的な指導法などは勿論のこと、日米のピアノ教育の差、引いては、日米の「教育自体のあり方」にまで及び、有意義でとても楽しく、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました。

例えば、日本では、親の中には、心から子供を褒められない現象があり、どうしたら改善出来るかというもので、「親も習うのが一番早い」という話がされました。私も井上先生も同じ成功症例をいくつも持ち、実際に自分がやると、如何に難しいことをやってるのかもよく理解出来るし、自然と褒めたくなるというものでした。更に子供が親を尊敬するようになります。そんな親子を多く見てきました。発表会で親が弾き終わると、直ぐにハグしに行ってました。グリットの本にも、興味深い一節がありますが、確かにそうなのかもしれないと頷けますので、以下、引用します:

「もしあなたが自分の子どもの「やり抜く力」を引き出したいなら、まず、「自分が人生の目標に対してどれくらいの情熱と粘り強さをもって取り組んでいるか」、つぎに、「子どもが自分を手本にしたくなるような育て方をしていると思うか」、考えてみよう。 もし前者の質問に対する答えが「大きな情熱と粘り強さをもっている」、後者に対する答えが「とてもそう思う」であれば、あなたはすでに「やり抜く力」を伸ばす育て方をしている証拠だ。」(『やり抜く力』(アンジェラ・ダックワース, 神崎 朗子 著)より)

今年の4月25日に、表参道のカワイに、ピアノ・アドヴェンチャーのセミナーで、Randall氏がアメリカから来日してたので、会ってきました。写真は、彼のサインです。

彼もセミナーで、「繰り返すことで力がつく!だから、飽きさせず、繰り返して、忍耐強くやることが大事!」という事を、強調しておっしゃってましたが、指導者の、生徒を飽きさせない工夫への忍耐も重要なのは、言うまでもありませんが、親がそのような姿勢で、日々練習に取り組んでいたら、その子供のグリットは、自然と強化されるファクターになるということです。

ピアノ・アドヴェンチャーは、私は米時代から長年愛用してますので、そのままのスタイルで、日本でも生徒に使ってます。特に、My First Piano Adventures(はじめてのピアノ・アドヴェンチャー)は、英語が分からない子供でさえ、先ず「楽しい事!」←これは、特に導入期の段階でとても重要ですが、そんな教材は、なかなか世の中(世界中にも)滅多にないと感じます。

井上先生が個人的にも親しい、作者のFaber夫妻は、実際に多くの子供達に使い、楽しめてるかなどの反応を確認しながら、入念に研究して作られており、更に欲張って、アカデミック的な要素も満載!正に、右脳のイメージ力、左脳のリズムのテンポや読譜力、CDは、何度も聴きたくなるような曲調で考えて作られていて、反復練習が苦にならない配慮を感じますし、しかもクラシック、ジャズ、ブルース、ロック、国内外の民謡と音楽ジャンルも時代もバラエティに富み(出来るだけ多くの異なったリズムの音楽に触れることは、上達に重要です!)、作曲家も登場するので、音楽史まで学べます。作品をより深く理解出来るようになるための楽典から作曲までと、幅広くハイレベルな学習内容のところへ、手首のリラクゼーション、柔軟性、指の動きのサポート等等、ピアノ上達に不可欠なテクニックにまで及び、盛り沢山なんです!書ききれません!笑

井上先生のご自身のブログで、素晴らしさを綴ってらっしゃるので、興味のある方は、読んでみて下さい。

私もこれからピアノ・アドヴェンチャーの活用法なども、新天地日本では、どのように効果的に活用出来るか、更に掘り下げて研究していきたいと思っています。